移動販売での演出
都内の一等地に飲食店を構える事は現実問題として厳しい面が多々あります。
若手の経営者だと先立つものがありませんし、リスクマネジメントの観点からも
最初は小規模な移動販売車からスタートした方が何かと効率的で安心です。
移動販売なら軍資金も最小限で済みます。
まさに動くお店であり、繁盛する場所までフレキシブルに移動出来るのが強みです。
一方で一般的なお店とは違い、常にご近所を移動する販売方式になるため
既存の飲食店以上に存在感を街の方々にアピールをしなければなりません。
マーケティングの手法として定番なのが、オリジナルのれんです。
個性的な外観を持つお店は軒並み街の人々に注目されます。

ビジネスを軌道に乗せるためには兎に角存在を知ってもらう事、
どんな商品をどのようなスタイルで、さらにはどの程度の価格帯で販売しているか、
不特定多数の世間の一般消費者にオリジナルのれんのデザインとテキストを通して伝えるのが基本です。
可愛いマスコットキャラクターをデザインすれば、世間の女性ユーザーに
効果的にPR出来ます。硬派な和風のデザインをすれば屋台的なスタイルでも、
老舗風のイメージを演出する事ができ、年配の男性ユーザーにも注目してもらえます。
オリジナルのれんは低コストで開業当初から出来るマーケティング方法です。
個性的な外観にすることで、今話題のSNS映えを狙う事もでき、道行く不特定多数の人々が
オリジナルのれんの可愛いデザインを見かけたら、それをカメラで撮影し、
いわば自動的に広報活動を担ってくれます。
昇華転写の魅力
「昇華プリント」というものは、正確に言うと「昇華転写プリント」とあらわされ
英語に訳すと「Sublimation Printing」と綴ることができる生地の染色方法のひとつです。
その特徴は、ポリエステル繊維が印刷対象であっても直接転写で印刷したい内容を
染め上げることができるので、もち米を使った海苔で染める箇所と染めない箇所を
分けて文字や模様を描く一般的な本染を用いたプリントと違い、生地の上に
インクが乗った印象を与えることがありません。
なお、その際の描き方としては一般的に大型プリンターを駆使するのが一般的です。
その際には専用転写紙に分散染色の水性インクを吹き付けて出力するという作業を行うことになります。
そして出力した用紙に生地を重ね、プレス機にかけて圧力を約200度で約1分間を賭けます。
これにより、ポリエステル繊維の分子構造の中に染色が浸透し冷えることで
染料が閉じ込められることで所望のプリントを実現しています。
そんな「昇華プリント」は、生地がそのまま染まる感じの風合いで
染色を行うことができる点がその最大の魅力です。

それゆえに、素材の通気性をそのまま活かした印刷を行うことができます。
その際には、機能性素材の魅力である風合いを一切損ねることなく
希望のプリントを行うことができる点も大きな魅力と言えるでしょう。
機械的ではないその仕上がりは特に看板に近いイメージで
のれんをデザインしたいときなどにおすすめです。

